事業所紹介 STATION

PCG事業

対象者

精神疾患を持つ母親で、子育てイメージがもてないことで対応に困っているご家庭

要件

  • 子供の年齢(乳幼児~小学生)
  • 母親の年齢 20代~30代
  • 主治医が同意しており、通院・服薬継続していること
  • キーパーソンになりうる関係機関がいること
  • グループに耐えられる知的レベル、病状安定があること

目的

  • a.精神疾患からの回復意欲の促進
  • b.精神疾患を抱える親の生き方の模索
  • c.次世代育成の促進(「愛着の歪みの世代間連鎖と貧困の世代間連鎖」の防止)

内容

保護者対象:グループミーティングおよびグループワーク
児童対象:ケア的保育

円における
PCG構想

  • 精神科訪問看護の領域におけるニーズの発見と児童福祉の観点をマッチさせたところから出発
  • 精神科訪問看護の依頼は困難事例が多い!
    →精神疾患をもつ母親とその子ども達のリカバリーを個別の訪問看護、相談と医療のみでは支えることに限界
    →精神保健医療と母子保健、子育て施策の狭間の世帯が対象
    →訪問看護という個別支援活動をベースとして、グループと個別支援を相補的に機能させる
    (多摩小平保健所 向山晴子先生)

事業概要

  • 頻度:月1回
  • グループの構成:参加者は、最大8名(8組)程度とする。
  • 保護者グループスタッフは、臨床心理士、精神保健福祉士、看護師、保健師などの職種のものとし、チームで対応する。
  • 児童グループのスタッフは、保育士、グループワーカー、グループワーク経験者、学生ボランティアとする。
  • 保護者と児童は原則として完全別室とする。朝食を摂ってきていない児童には、手作りの軽食を提供する。
  • 自力で実施場所まで来所できない家族には、送迎を行なう。
  • 会場:多摩在宅支援センター 円

冊子のご紹介

さらなる活動の拡散や関係機関の繋がりに期待

平成24年度のPCG事業を、無事終えることが出来たことを嬉しく思っています。当法人スタッフとPCG事業スタッフ、学生ボランティア、送迎ボランティア、保育スタッフと悩みながらPCGグループを作り上げてきました。当事業は、創造性もさることながら、マンパワーも非常に多くかかり、グループ運営を継続させていくことに課題は多くあります。しかし、PCG事業を続けて行くことで、ケースワークを通して関係機関や行政と顔の見える関係になれたこと、行政報告会により意義や意味が少しずつ伝わり、深い意見交換会が出来たことは事業を続けるモチベーションに繋がるものとなりました。本PCG事業を冊子にまとめ、活動が各地に広がること、また地域の関係機関のネットワークがシステムとして繋がることを期待します。今だ不十分ではありますが、これをたたき台にして、皆様からご意見をいただき、今後もさらなるステップアップにつながるべくPCG事業をよりよいものに育てていきたいと考えています。

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