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【事例検討会】メリデン版訪問家族支援

 ~家族丸ごとFamily work~

こんにちは
「円グループの事例検討会」 担当者 です。

今回は、当グループで行っている「事例検討会」を紹介します。
この会は、現場で抱えているケースの共有や社会の中でホットな話題などを共有し、参加者みんなで考えたり学びあったりするものです。
コロナ禍前は会場を借りて対面で意見を交わしあっていましたが、現在は感染拡大予防のためzoomでのオンライン参加も取り入れて実施しております。

そんな事例検討会ですが、今回は専門の研修を受けてきた当法人職員2人に講師を務めてもらい「メリデン版訪問家族支援」というテーマで行いました。
メリデン版とは何ぞや… 耳にしたことはございますでしょうか?

これは、イギリスで開発された行動療法的家族療法の1つで、「家族の問題解決能力を高めること」を目的とします。
そのため、
・ファミリーワーカー(支援者)は本人と家族に必要な情報とスキルを提供
・家族はそれを学習し、これまでと違った肯定的なコミュニケーションのあり方を経験する
・それによって家族は問題を解決する能力を高めていく
といった形で支援を展開していくそうです。
行動に焦点を当て望ましい行動を新たに獲得してもらうという、という点でまさに行動療法的なアプローチになります。

ファミリーワーク(支援)の対象者は、精神障害のある人を含めた「家族」です。統合失調症に最も高い効果があるというエビデンスが示されていますが、感情障害、双極性障害、摂食障害、認知症、発達障害など、さまざまな診断名を持つ事者を含む家族に実施して効果があったという研究が発表されています。

普段から家族全体への支援に携わる職員がおおいため、みんな興味津々

参加者からはこんな感想をいただきました。

・内容的に難しい部分はあったが、家族支援の技法の1つとして大枠を学べたことは良かった。家族支援について考える良い機会になった。

・本人、家族とどう共同して寄り添っていくか、難しい点はあるが同じ方向を向くプロセスを聞くことができたことは良かった。メリデン版を実施するには本人、家族との関係性が重要とも感じた。

・メリデン版の考え方がもっと広まればいいなと思った。(自分が)GHで働いていて、家族と離れたい、というケースはよくあるけれど、それとはまた別の方法で家族と関係を作っていく、共同していけたらいいなと思った。

今回も、とても学びの多い会となりました。
今後もさまざまな事例や新しい考え方を取り上げ、参加者みんなで考え、学びを深めていければと思います。

2024年8月2日(金)14:34 | 事例検討会

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