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メリークリスマス

2020年に入職しました、相談支援事業所『暖』の野路(のじ)です。

 

コロナの緊張感とともに今年の終わりも近づいてきました。

立川の街にもイルミネーションがほどこされ、緊張感がありつつも、ふと楽しい気持ちにしてくれます。

 

 

*立川未来センター

 

 

*立川駅前

 

 

この季節、わたしの楽しみのひとつは、書店に並ぶ、

この時期にしか置かれないクリスマス装丁の絵本を眺めることです。

『賢者のおくりもの』という絵本もそのひとつです。

貧しい夫婦がクリスマスのプレゼントを交換し合うという100年も前に書かれたお話です。

ご存じの方も多いと思います。

 

 

『賢者のおくりもの』オー・ヘンリー文1902年

 

<クリスマスのプレゼントのために、夫は大切にしていた金時計を売り、

妻のうつくしい髪に似合う‘くし’を買います。

一方、妻は自慢の美しい髪を売り、夫の大切な金時計にぴったりの‘チェーン’を買います。

しかし、二人が贈り物を渡そうとしたとき、

そのプレゼントはすでに必要のないものになっていた…>

 

 

数年前、子どもたちや子育て中のママたちに、この絵本の読み聞かせをしたことがありました。

もちろん感動してもらえる!と思って読んだ一冊でしたが、ママたちからの感想は、

 

 

「プレゼントなんて、無理に買わなくてもよくない?」

「わたしだったら、相手に聞いてからにするな…」

「なんか、無駄だよねえ~。もったいないねぇ。」

(こどもたちも、おなじく、ぽかーん!)

 

 

この絵本を読んで、感動する人はいなかった…、

という私の中では笑い話です。

 

なるほど、自分の大事なものを売ってまで用意したプレゼントが無駄になるなんて、

現代の合理的な感覚からいえば滑稽で、愚かな行為なのでしょう。

 

 

けれど、この日。

ふたりにとって、プレゼントは意味のないものになったけれど、

相手を想いあうやさしい気持ちで幸せなクリスマスになったろうな、と思います。

 

 

“たとえ自分のことを犠牲にしても幸せになってほしい”

という相手を想う気持ちや行動は時代が変わっても尊いものです。

 

 

 

 

わたしたちのお仕事の根底にもこのような’相手を思いやる気持ち’が流れています。

 

師走のこの時に、やさしい気持ちが少しでも世の中を明るくしますようにと願ってやみません。

 

 

 

 

 

2020年12月14日(月)18:00 | 相談支援事業所 暖

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